日本を含め、世界中でSDGs(Sustainable Development Goals)の考え方は急速に普及しつつあります。
今や経済活動や社会活動をSDGs抜きにして語ることはできません。
本記事では、SDGsの10種類のおすすめ認定(検定)資格とその検定に合格するための講座の内容を紹介します。
SDGsの資格・検定の比較一覧表
まず初めに、SDGsに関する資格および検定の一覧表を作成しました。
- SDGsの検定・資格
- 税込受験料
- 受講講座・公式テキスト
をまとめています。
「SDGsの検定・資格」、「受講講座・公式テキスト」に公式サイトへのリンクを貼っています。
SDGsの検定・資格 | 税込受験料 | 受講講座・公式テキスト |
SDGs検定 | 5,500円 | SDGs検定合格講座 |
SDGsカタリスト | 講座受講料に含まれる | SDGs大学カタリスト認定講座 |
CSR検定[サステナビリティとSDGs] | 1,650円から | 公式テキスト |
ECO(エコ)検定 | 5,500円から | 公式テキスト |
環境再生医資格認定 | 10,000円から | 環境再生医資格認定講習 |
GRI認定サステナビリティ・プロフェッショナル | 講座受講料に含まれる | GRI認定研修 |
英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー資格 | 講座受講料に含まれる | 資格講習 |
SDGs 地方創生公認ファシリテーター | 講座受講料に含まれる | ファシリテーター養成講座 |
SDGsマイスター検定 | 講座受講料に含まれる | SDGsマイスターeラーニング |
SDGs@ビジネス検定 | 講座受講料に含まれる | SDGs@ビジネス検定講座 |
順番に試験と勉強方法を紹介します。
SDGs検定
SDGs検定は、一般社団法人SDGs推進士業協会が主催している検定です。
2021年に開催された第5回目の検定では、応募総数が798名で、合格者は195名、合格率は26%という結果でした。
試験内容
出題内容は、SDGsの歴史や動向、内容、SDGsの17のゴールや169のターゲットなどに関するSDGsの基本的な内容がメインで、それに加えて応用問題が出題されます。
受験形態はオンライン形式で、パソコンで解答します。スマホやタブレットでの受験はできません。
試験時間は90分、問題は選択式で正答率70%が合格ラインです。
出題内容は以下です。
- SDGsとは
- SDGs採択までの歴史や現在の動向
- SDGsの内容(17のゴールや169のターゲットなどに関する事項)
- 世界の課題を知る
- 環境問題のみならず、世界の貧困・飢餓・福祉などの課題をSDGsの17のゴールと関連させて出題
- 誰がSDGsに取り組むのか
- SDGsのゴールを誰がどのように取り組んでいくのかについて、SDGsの基本的理解をしたうえで、応用力を試す出題
受験料
5,500円(税込)です。
試験対策のための講座
SDGs検定の対策講座として、SDGs検定合格講座があります。
合計約6時間の講座ですが、1回の講座が5〜15分程度なので勉強を続けやすいです。パソコンだけでなく、スマートフォンでも受講できます。
講義だけでなく勉強法や問題集もついています。
受講生専用のコミュニティもあるので、独学でも不安になることがありません。
講座の受講費用
SDGs検定合格講座の受講料は24,800円(税込)です。
\SDGsの検定と言えば!/
SDGsカタリスト
SDGsカタリストは、一般社団法人SDGs大学が認定していているSDGsの資格です。
SDGsの理解とそれを日々の生活で実践できる人材を育成することを目標としています。
試験内容
SDGsの17の目標や歴史的背景、サステイナブルな社会の実現方法について、講座で学習します。
受験料
講座を受講して修了することで、SDGsカタリストとして登録されて認定証が送られてきます。試験はありません。
資格取得のための講座
SDGs大学カタリスト認定講座を受講します。講座の合計時間は3時間です。
SDGsの基本を学ぶだけではなく、一人ひとりが自分は何ができるのかを学び実践できる人材育成を目指す内容です。
具体的にはSDGsの目標や歴史的背景、5つのP、サステイナブルな社会、エシカル消費などを学べます。
資格取得講座は、大学主催のオンライン講座、大学主催講座、出張講座で開かれています。
講座は講義90分、ワークショップ90分で構成されます。
講座の受講費用
8,800円(税込)の講座を受講することで認定資格を取得できます。
CSR検定[サステナビリティとSDGs]
株式会社オルタナと一般社団法人CSR経営者フォーラムがCSR検定の実施団体です。一般社団法人日本経営士会が推薦する検定でもあります。
企業や組織の社会的責任の国際基準であるISO26000や持続可能な開発目標であるSDGsの理解を深め、企業や組織が競争力を高めたり、企業価値や組織の価値を向上できる知識を増やすことを目的として誕生した検定です。
試験内容
CSR検定は4級から1級まであります。4級が最も簡単です。
受験形態は全てオンライン形式です。
1級は秋のみ、2級と3級は春と秋、4級は通年で検定試験が実施されます。
CSR検定4級
4級はSDGsが生まれた背景や17のゴールなど基礎的な内容です。
試験時間は30分で、20問出題され、16問の正答で合格です。試験実施日は毎月1〜15日で、期間中であれば何度も受験できます。
CSR検定3級
3級はCSRの基本的な内容やCSRリテラシーなどに関する内容です。試験時間は70分で、出題数は40問、正答率80%以上で合格です。
CSR検定2級
2級はISO26000がメインの内容となっており、CSRリテラシーとCSRの実践的なスキルを得ることを目的とした内容です。試験時間は100分で、選択式が25問、記述式が2問、80%以上の正答で合格です。
CSR検定準1級
準1級は、2級の合格者か旧サステナビリティCSR検定に合格した人しか受験できません。地球規模でサステナビリティを考えることを基本の内容とし、リーダーシップや俯瞰力を駆使して、企業の経済的価値や社会的価値を高めたり、それを持続する戦略を立てて実践できることを目的とした内容です。
試験時間120分の小論文形式で、80%以上の正答で合格です。
なお、準1級に合格することで、1級の試験を受験できるようになります。
CSR検定1級
1級はこれまでのCSR検定の内容やサステナビリティのファクトをおさらいした内容です。試験時間はプレゼンが5分、質疑応答が20分で、正答率80%で合格です。
受験料
4級の受験料は、一般1,650円、一般特割1,320円、学生990円、特割学生770円です。特割は団体受験や登録企業、学校などが対象です。
3級の受験料は一般6,050円、特割5,445円、学生4,235円、特割学生3,630円です。
2級の受験料は、一般9,350円、特割8,415円、学生6,545円、特割学生4,675円です。
準1級の受験料は、一般13,200円、特割11,000円です。
1級の受験料は、一般24,200円、特割22,000円です。
資格取得のための講座
CSR検定取得のための公式の講座はありませんが、1級~4級の各級において公式テキストが販売されています。
公式サイトから購入できます。
公式サイトの学習サポートのページに、2級と3級の過去問題と模試問題と1級の過去問題が公開されています。
公式テキストの価格
各級の公式テキストの値段は、2級が税込5,500円、3級が税込1,980円、4級が税込495円です。
1級の公式テキストはありません。
ECO(エコ)検定
ECO(エコ)検定検定は、東京商工会議所が実施しています。なお、環境社会検定とも呼ばれています。
多様化・複雑化する地球規模の環境問題に対して幅広く知識を身に着けるとともに、ビジネスにおいて、環境問題とどのような相関関係を築いているのかをきちんと説明できる人材を育成することを目的とした検定試験です。
検定に合格すると、「エコピープルマーク」を使用することができます。
試験内容
試験は年2回です。
地球温暖化や脱炭素社会、エネルギー問題など、複雑、多様化し続けている環境問題について問われる内容です。
多肢選択式で90分間の試験です。
100点満点中70点以上で合格です。合格率は70〜80%です。
受験形態は、自宅でパソコンを使って受験するIBT方式と、会場で備え付けのパソコンを使って受験するCBT方式があります。
受験料
IBTは5,500円(税込) CBTは5,500円+CBT利用料として2,200円(税込)です。
資格取得のための勉強方法
試験対策講座はありません。公式サイトから公式テキストと公式問題集を購入して勉強します。
また、東京商工会議所が運営しているものではありませんが、ECO(エコ)検定の試験対策ができる無料アプリがあります。
公式テキストの価格
公式テキストは2,860円(税込) 公式問題集は2,200円(税込)です。
環境再生医資格認定
環境再生医資格認定は、環境省が主務を務め、自然環境復元協会が認定資格試験を実施しています。
自然の環境保全や再生活動において、地域の住民や企業、専門家などあらゆる分野の人と協同して推進できる人材育成を目標としています。
試験内容
初級、中級、上級の3種類があります。
初級は誰でも受験可能ですが、学生の場合は大学院生と社会人学生のみに受験資格があります。
中級は環境保全の経験が5年以上ある人、またはそれと同等とされる環境系の資格取得者が受験可能です。
上級は環境保全の分野でリーダーとしての経験があり、組織を運営したり人材を育成したりした経験が5年以上ある人が受験可能です。
試験は書類審査、筆記試験、講習試験、プレゼンテーション試験、レポート試験によって行われます。
受験料
初級が税込10,000円、中級が税込20,000円、上級が税込30,000円です。
認定登録料は一律税込5,000円です。
資格取得のための講座
3コースから選べるようになっており、全てオンライン形式の講座です。
ワークショップもあるので、ディスカッションを通してより深く学ぶことができます。
講座の受講費用
税込みで初級は1万円、中級は2万円、上級は3万円です。
GRI認定サステナビリティ・プロフェッショナル – GRI Certified Sustainability Professional
GRIとはGlobal Reporting Initiativeの略で、非財務情報開示に関する国際的な基準を設定する団体です。
企業のSDGsの取り組みなどサステナビリティに関するレポートを報告するための方法を学べます。
試験内容
GRIスタンダード認定研修、人権レポーティング研修、SDGsサステナビリティレポーティングへの統合研修を修了することで、資格を取得できます。
受験料
認定講座を受講して修了試験に合格することで資格を取得できるため、受験料はありません。
資格取得のための講座
GRIスタンダードを学ぶGRIスタンダード認定研修は2日間あり、東京と関西で受講できます。GRIスタンダード認定研修ではGRIの構造、目的、主な概念などを学びます。
人権レポーティング研修は半日間あり、オンラインで受講できます。GRI基準をベースにビジネスにおける人権について報告する方法やその概要について学びます。
SDGsサステナビリティレポーティングへの統合研修は現地で受講します。オンラインで受講はできません。こちらの研修では私たちが取り組むべき課題や、課題を解決するためのサステナビリティレポーティングの役割、SDGsを達成するためにどのように貢献できるかなどを学びます。
講座の受講費用
GRIスタンダード認定研修は税込132,000円、人権レポーティング研修とSDGsサステナビリティレポーティングへの統合研修は税込55,000円です。
英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー資格
英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー資格はサステナビリティやCSRについて学べる資格です。
イギリスのChartered Management Institute (CIM)が資格認定団体です。
講習を修了すると、世界におけるサステナビリティに関する活動の現状と必要性を正しく知り、企業においてサステイナブルな社会を実現するためにすべきことを理解できます。
試験内容
2日間の講座を受講し、受講後の試験に合格することで資格を取得できます。
講座の時間は9時〜17時で、開催場所は東京都港区です。
受験料
後述する受講料を参照してください。
資格取得のための講座
ロンドン在住のサステナビリティに関するコンサルタントである下田屋毅氏による2日間の講習があります。
サステナビリティの観点を持った上で企業がどのように活動していくかを学べます。
講座の受講費用
通常個人での申し込みの場合は175,500円ですが、早割りだと10%offや20%offのキャンペーンがあります。
会社での申し込みであれば、3名以上の申し込みで15%offになりますし、NGO/NPO、大学関係者、中小企業割引なら20%offで受講できます。
SDGs 地方創生公認ファシリテーター
SDGs 地方創生公認ファシリテーターは、特定非営利活動法人イシュープラスデザインと株式会社プロジェクトデザインが共同運営しています。
SDGsの基本を理解し、現実で起きていることは何かを知り、そしてそれが自分たちの認識を変えることで変革可能だと理解することを重視しています。
認定資格取得後はそれぞれの地域で、SDGsの正しい知識と理解を持った新たなファシリテーターを増やしていくことが目標です。
試験内容
全国の公認の地方創生ファシリテーターが実施する「SDGs de 地方創生」というカードゲームに参加し、かつ認定資格を取得したいと希望している人のみ、ファシリテーターの養成講座に参加資格を取得できます。
まずはSDGsのコンセプトを理解し、プレゼンをしたり、動画を視聴したり、ゲームに参加したりする内容です。
受験料
講座を受講して実技試験に修了することで資格を取得できます。
受験料は不要ですが、講座の受講料が別途かかります。
資格取得のための講座
ファシリテーター養成講座を受講します。
1.5日のオンライン講座と2日間の対面講座を受講し、そのあとの実技試験を受けます。
ただし、自治体によっては対面講座をオンライン講座に変更される場合があります。
講座ではカードゲームの特徴や設計上の注意点、公認ファシリテーターができること、カードゲームの運営方法や演習、SDGsや地方創生に関する考えを深めるセッションなどを学べます。
これらを受講することで、自分が住んでいる地域でSDGsの基本やコンセプト、地方創生などに関して多くの人に伝えられる公認地方創生ファシリテーターになれます。
講座の受講費用
ファシリテーターとして活動するために必要なスターターキットを得る費用として税込25万円かかります。
SDGsマイスター検定
実施団体は一般社団法人全国専門能力検定協会SDGs認定機構です。
SDGsで網羅している課題に取り組むことは、単に環境を良くするという点だけでなく、これからのビジネスにおいてイノベーションを起こせるというメリットがあります。
SDGsマイスター検定は中小企業を含む全ての企業において、SDGsに関する基礎的な知識を身に着け、SDGsを意識した事業活動を行える人材の育成を目的として誕生した検定試験です。
試験内容
3級は、SDGsの基礎的な概要を理解でき、社内でSDGsに関する業務に携れるレベルです。
2級は、SDGsの基本から応用まで学べるので、SDGsをビジネスの中心に据えた経営に取り組めるようになります。
1級は、SDGsのコンサルタントとして研修などを行えるようになり、SDGs関連の事業を立ち上げることも可能です。
受験料
SDGsマイスター検定に受験はなく、認定講座を受講することで資格を取得できます。
資格取得のための講座
1級〜3級までオンラインで講座を受講します。
3級は、SDGsの歴史的背景や17の目標、169の具体的なターゲットなどのSDGsの基礎的なことを学びます。
2級は、それをより深く掘り下げて学び、事業活動の観点からSDGsを理解します。
1級は、2級と3級で学んだ知識をもとに、様々な事例を使って知識を掘り下げていき、SDGsとそれを意識した企業経営について学びます。
講座の受講費用
1級の受講料は、検定料金が税込148,500円(税込)、問題集が税込3,850円です。
2級の受講料は検定料金が税込38,500円(税込)、問題集が税込3,850円です。
3級の受講料金は検定料金が税込22,000円(税込)、問題集税込が3,850円です。
SDGs@ビジネス検定
SDGs@ビジネス検定は、一般社団法人SDGs活動支援センターが認定する検定です。
SDGsの基礎である17の目標と169のターゲットを学び、それを経済・社会・環境の面から考察して、リスクを回避したり、ビジネスチャンスとして捉えられる人材を育成することを目的とした検定です。
SDGs@ビジネス検定の検定の他に、さらなる知識を増やしたい方向けのSDGs@ビジネス検定上級資格講座とSDGsコミュニケーター養成講座があります。
試験内容
一般社団法人SDGs活動支援センターが監修しており、SDGsの背景や目標など基礎的な内容や、これから人類が取り組むべき課題など、SDGsに関して幅広い内容となっており、オンラインで学べます。
受験料
講座を受講して修了試験に合格することで得られる資格なので、受験料はありません。
資格取得のための講座
株式会社デジタル・ナレッジがSDGs@ビジネス検定の対策講座を提供しています。
SDGsの基礎的なことを学ぶ他、コンセプトや課題などを学び、国連発表データなどを使って現実的なテーマとしてSDGsを扱えるようになります。
具体的には、社会課題としてのゴール、経済課題としてのゴール、環境課題としてのゴール、パートナーシップに関するゴールなどを学びます。講義の総時間は27分30秒です。
SDGsを活かした事業活動に意識的に取り組めるようになるので、さらなるビジネスチャンスを掴める人材を目指せる講座内容です。
講座を修了して修了検定に合格することで資格が与えられますが、この修了検定は受講期間内であれば何度も受られるので、確実にSDGsの知識を得た上で資格を取得できます。検定試験に合格するとデジタル合格証が授与されます。
講座の受講費用
3,300円(税込)です。
世界で推進されている政策”SDGs”とは?
SDGsは2015年9月に、ニューヨークにある国連の本部で193ヶ国の全会一致で採択された世界全体で取り組むべき目標のことです。
2001年に策定されたミレニアム開発目標(Millennium Development Goals)の後継の目標で、2030年までに、貧困の撲滅や気候変動に対して具体的な対策を打つ、海の豊かさを守るなど、世界の国々が達成すべき17のゴール(目標)と169のターゲット(達成基準)、232(重複をカウントしなければ242)のインディケーター(指標)によって成り立っています。
正式名称はSustainable Development Goalsで、サブタイトルは「我々の世界を変革する」です。
基本コンセプトに「誰一人残さない(leave no one behind)」とあるように、発展途上国だけでなく、先進諸国も普遍的にこのSDGsに則って、我々が直面している様々な課題を解決していき、持続可能な社会の実現を目指すことを誓っています。
SDGsに関する基礎資料や動画は、外務省の「JAPAN SDGs Action Platform」で公開されています。
日本におけるSDGsへの取り組み
日本では2016年5月にSDGsの対策本部を設置し、政府だけでなく、民間企業や有識者など幅広く意見を交換し、ゴールである2030年へ向けて目標達成のために動いています。
また、SDGsの観点から優れた業績を残した企業や組織に対しては、毎年「ジャパンSDGsアワード」を授与しています。因みに2021年の本部長賞(総理大臣賞)は株式会社ユーグレナが受賞しています。
2017年から日本政府は、SDGsにおける日本政府の取り組みのうち特に重点的に対処するものとして「SDGsアクションプラン」を策定しています。
2022年のアクションプランの中身は、まずPeopleとして、人間を対象とした「感染対策と未来の基礎作り」があります。グローバルヘルス戦略の策定や女性のデジタル人材の育成、社会への参画、子どもの貧困対策などを柱としています。
Prosperityとして、デジタル田園都市の構築や脱炭素化の支援など、Planetとしてクリーンエネルギー製作の推進、海洋におけるプラスチック対策など、Peaceとして、第8回のアフリカ開発会議に則って平和や普遍的価値を遵守していく、Partnershipとして国内外の色々な人と意見交換をし、強力にSDGsを推し進めていくなどとしています。
SDGsの資格を取得するメリット
SDGsに関する認定資格や検定は目的や用途に応じてさまざまな種類がありますが、現在民間資格のみで国家資格はありません。
民間資格を取得してもメリットはないのでは?と感じている方のために、SDGsに関連する資格を取得するメリットを紹介します。
SDGsは理解していて当然
SDGsは、一部の団体の環境保護思想や一部の国の政策ではありません。環境破壊、資源の枯渇、人口爆発、貧富の格差、食料問題といったSDGsが掲げる課題は、地球規模で取り組むべき社会問題です。
今やSDGsは社会常識として知っていて当然の知識です。
ビジネスチャンスを広げられる
SDGsの資格を取得するメリットとして挙げられるのが、ビジネスチャンスの開拓です。
企業において環境問題への取り組みは切っても切れない状況です。社会で多くの人が環境問題に関心を持ってきている以上、会社としても新たな取り組みを考える必要があります。
SDGsの知識がある、或いは認定資格を取得している社員がいれば、サステイナブルに関連する新たな事業にも取り組みやすくなります。SDGsの資格を取れば新たな仕事を任せられる可能性もあります。
就職活動でアピールできる
学生の場合は、SDGsの知識があることを面接でアピールきます。
とくに環境問題への取り組みに熱心な企業にとっては魅力的な人材として映るでしょう。
採用試験でSDGsについて問われるものも出てきているので、学生のうちに理解を深めておくことをおすすめします。
社会的信用がアップする
企業にとってもSDGsについて会社一丸となって学んでおくことは大きなアドバンテージとなります。
近年、環境問題に関心を持つ人が増えてきています。SDGsに取り組んでいる会社としてアピールできれば、それだけで企業の価値(ブランド力)がアップします。会社のイメージがアップすれば、取引先が拡大される可能性がありますし、投資先として多くの投資家が選んでくれるようになります。
ESG投資の対象企業を目指せる
最近、ESG投資という言葉に注目が集まってきています。
ESG投資のESGとは、E(Environment:環境)、S(Social:社会)、G(Governance:企業統治)の事であり、環境(環境に配慮した取り組み)や社会(社会貢献)、企業統治(収益を上げながら、不祥事などのトラブルを防ぐ)に配慮した事業活動をしている企業への投資です。
ESG投資の対象になる企業はブランド力があるだけでなく、持続性の高いビジネスを構築している優良企業であることが多いので、投資家に大変人気があります。
ESG投資は昨今のトレンドとなってきているので、SDGsに力を入れている企業であれば融資を受けやすかったり投資の対象になったりして、資金面でのメリットも大きいです。
開発の糸口を見つけやすくなる
近年、消費者のニーズの多様化によって、多くの企業では消費者が満足する商品やサービスを打ち出しにくくなってきています。
そこで、SDGsの基本理念に立ち返れば、将来の世代のニーズを損なうことなく、現代世代のニーズを満たすことができる開発の糸口を見つけやすくなります。
SDGsには、長期的な視野で見た課題のゴールが示されているので、それを読み解くことによって、多くの人にとっての長期的なニーズを理解できます。
社会が長期的に持つニーズを把握できれば、新商品やサービスの開発がしやすくなりますし、場合によっては新たな事業に参入できる可能性も高くなります。
SDGsコンサルタントという職業も存在する
SDGsの検定の中には、基本的な内容だけでなく、より深い内容も学べるものが多くあります。
受験料や講座費用は高額にはなりますが、サステイナブルな社会の実現という今とても必要とされる知識があれば、独立してコンサルタントになることも夢ではありません。
つまり、SDGsをしっかり学んで人に教えられるレベルになれば、現在勤務している企業で新たなチャンスを期待できるだけでなく独立や起業の道も開けます。経営まで学べるSDGsの資格もあるのでぜひチェックしてみてください。
企業は利益追求だけでは生き残れない
企業がSDGsに取り組んでいなければ、社会問題に関心がないと判断され、企業のイメージダウンを招く恐れがあります。
多くの投資家から投資対象にされない、消費者に商品やサービスを選んでもらえない、サプライチェーンから外されるというリスクがあります。
製造業の場合は環境に配慮していない事業活動を続けることで、環境だけでなく多くの人の健康を害する結果を生んでしまう可能性もあります。そうなれば、多額の損害賠償金を支払うことになり、さらにブランドイメージが失墜する恐れもあります。
公式にはSDGsに取り組んでいると表明しているのに、事業活動がそれに反していることをSDGsウォッシュと呼びます。
SDGsウォッシュが告発されると多くの消費者や取引先の企業からの信頼を失います。
これから企業が未来に向けて発展していくためには、SDGsを意識しなければなりません。コストがかかり学ぶべきことも多いですが、長期的に見れば企業のブランドイメージが上がり利益が出る仕組みを作れます。
地球環境や多くの人の人権を守るためだけでなく、企業の成長のためにもSDGsは積極的に取り組むべき課題です。
まとめ
SDGsの知識は今後一層需要が高まります。
すでにSDGsに詳しい方は実力試しに、これからSDGsを学ぶ方は目標として検定・資格を受けてみてはいかがでしょう。
「SDGsの検定・資格」、「受講講座・公式テキスト」に公式サイトへのリンクを貼っています。
SDGsの検定・資格 | 税込受験料 | 受講講座・公式テキスト |
SDGs検定 | 5,500円 | SDGs検定合格講座 |
SDGsカタリスト | 講座受講料に含まれる | SDGs大学カタリスト認定講座 |
CSR検定[サステナビリティとSDGs] | 1,650円から | 公式テキスト |
ECO(エコ)検定 | 5,500円から | 公式テキスト |
環境再生医資格認定 | 10,000円から | 環境再生医資格認定講習 |
GRI認定サステナビリティ・プロフェッショナル | 講座受講料に含まれる | GRI認定研修 |
英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー資格 | 講座受講料に含まれる | 資格講習 |
SDGs 地方創生公認ファシリテーター | 講座受講料に含まれる | ファシリテーター養成講座 |
SDGsマイスター検定 | 講座受講料に含まれる | SDGsマイスターeラーニング |
SDGs@ビジネス検定 | 講座受講料に含まれる | SDGs@ビジネス検定講座 |