一般社団法人日本セルフエスティーム実践協会は、2019年度内閣府「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」での日本の自己肯定感が諸外国に比べてさらに低くなっている現状から、日本の成人の自己肯定感に関する実態把握を目的に、東京在住の30~55歳の会社員111名を対象に「会社員の自己肯定感」に関する調査を実施しました。
以下はその調査結果です。
調査概要
調査概要:「会社員の自己肯定感」に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2020年6月16日〜同年6月18日
有効回答:東京在住の会社員111名
調査結果
自分自身について満足していない人は45.0%
「Q1. 自分自身について満足していますか。」(n=111)と質問したところ、「どちらかといえばそう思わない」が24.3%「そう思わない」が20.7%、という回答となりました。
・そう思う:12.6%
・どちらかといえばそう思う:42.4%
・どちらかといえばそう思わない:24.3%
・そう思わない:20.7%
自分自身について満足していない理由は「ネガティブ思考」「取り柄が何もない」など
Q1で「そう思わない」「どちらかといえばそう思わない」と回答した方に、「Q2. その理由を差し支えない範囲で教えてください。」(n=42)と質問したところ、「取り柄が何もないから」、「ネガティブ思考だから」という回答があがりました。
<自由回答・一部抜粋>
・42歳:取り柄が何もないから。
・48歳:ネガティブ思考だから。
・55歳:劣等感。
・36歳:仕事もプライベートも中途半端。
・36歳:ストレスが多い環境であるため。
・50歳:人間として未熟、エゴイスト。
自分自身に満足するためには「自分に自信を持つこと」が60.0%
Q1で「そう思わない」「どちらかといえばそう思わない」と回答した方に、「Q3. 自分自身に満足するためには何が必要だと思いますか。」(n=50)と質問したところ、「自分に自信を持つこと」が60.0%、「成功体験を持つこと」が40.0%という回答となりました。
・自分に自信を持つこと:60.0%
・成功体験を持つこと:40.0%
・建設的な努力をする方法を知ること:34.0%
・ありのまま自分を肯定すること:32.0%
・自分自身についてより深く知ること:28.0%
・その他:4.0%
自分の考えを相手にはっきりと伝えることができないと思うと回答した人は約4割
「Q4. 自分の考えを相手にはっきりと伝えることができると思いますか。」(n=111)と質問したところ、「どちらかといえばそう思わない」が28.8%、「そう思わない」が9.0%という回答となりました。
・そう思う:21.6%
・どちらかといえばそう思う:40.6%
・どちらかといえばそう思わない:28.8%
・そう思わない:9.0%
新型コロナにより、未来に不安を感じる人は75.7%
「Q5.新型コロナウイルスにより、様々な場面において先行きが不透明であると言われています。あなたは未来に対して不安を感じることはありますか。」(n=111)と質問したところ、「とてもある」が28.8%、「ある」が46.9%という回答となりました。
・とてもある:28.8%
・ある:46.9%
・あまりない:21.6%
・全くない:2.7%
新型コロナを踏まえて未来に対して意識や行動を変える必要があると思う人は77.5%
「Q6.新型コロナ等の現状を踏まえ、あなたは未来に対して意識や行動を変える必要があると思いますか。」(n=111)と質問したところ、「そう思う」が21.6%、「どちらかといえばそう思う」が55.9%という回答となりました。
・そう思う:21.6%
・どちらかといえばそう思う:55.9%
・どちらかといえばそう思わない:16.2%
・そう思わない:6.3%
新型コロナを踏まえての具体的なアクションや意識改革として、「これまでの常識が通用しないとの心構えが必要」などの声
Q6で「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した方に、「Q7.あなたは、具体的にどのようなアクションや意識改革が必要だと思いますか。自由にお答えください。」(n=68)と質問したところ、「社会に参加しないといけないと思う。他人任せはだめ。」「これまでの常識が通用しないとの心構えが必要と考えている。」という回答があがりました。
<自由回答・一部抜粋>
・47歳:社会に参加しないといけないと思う。他人まかせはだめ。
・36歳:これまでの常識が通用しないとの心構えが必要と考えている。
・36歳:いつ死ぬかわからないから、常に積極的に行動すべき。
・35歳:新たなことに挑戦できるフットワークの軽さを持つ。
・51歳:既成概念に縛られず新しい経験を積む事。
調査結果のまとめ
今回行った「会社員の自己肯定感の調査」では、「自分自身に満足していない人が45.0%」存在することとなり、日本の若者だけでなく、成人も自己肯定感が低いという結果になりました。
その理由として「ネガティブ思考」や「取り柄が何もないから」などの回答があがりました。そして自分自身に満足するためには「自分に自信を持つこと」と回答した人が6割存在しました。裏を返せば、自分に自信がない方が多いという実態が明らかになりました。
また、新型コロナにより未来に不安を感じる人が75.7%存在するなど、未来に対する不安感が明らかになりました。新型コロナを受けて意識や行動を変える必要があると思う人も77.5%という結果となり、自らの意識や行動を変えることが不可欠であると認識する人は多く存在しました。
新型コロナウイルスの拡大に伴い、先行きの不透明な現代を生きる上でも、今後ますます一人ひとりの意識改革が必要になるでしょう。「自分に自信を持つ」ことは難しいと思われていますが、実はトレーニングで高めていける「力」であると言われています。
今だからこそ多くの人が、自分自身の可能性を伸ばし、明るい未来へと歩んでいくために「自己肯定感」を高め、そして生き抜く力を鍛えていく必要があるのではないでしょうか。
一般社団法人日本セルフエスティーム実践協会について
会社名 :一般社団法人日本セルフエスティーム実践協会
URL :https://jsel.jp/
代表理事:小西ひとみ
所在地 :〒107-0062 東京都港区南青山2丁目2番15号 ウィン青山942
設立 :平成30年7月
事業内容:
1. 自己啓発、および人材開発の教育プログラムの開発、作成、普及
2. コミュニケーション教育の普及、啓発
3. 上記教育の普及のためのセミナー及び講演会の開催
4. 上記教育の研修講師養成、および講師派遣
5. 法人、個人に対するコンサルティング
6. セルフエスティームに関する調査研究
7. アセスメントの研究、開発、執筆
8. 会員の学習および交流を図る機会の企画、運営
9.その他当法人の目的を達成するために必要な事業