学校法人早稲田大学(所在地:東京都新宿区、理事長:田中愛治)は、文部科学省「DX等成長分野を中心とした就職・転職支援のためのリカレント教育推進事業」への採択(2022年6月17日)を受けて、DXやデジタルビジネスの企画・立案・推進等を担うデジタルビジネスデザイナーといった、DX中核人材を育成することを目的とした、スマートエスイーDXコース(以下、DXコース)を2022年10月8日に開講します。
DXコース開講を記念して、DXシンポジウム・交流フォーラムを8月27日(土)に実施します。
本フォーラム内ではDXコースの募集説明会も実施します。
DX推進をマネジメントサイドで主導できる能力の取得・人材の育成
―産学から我が国のDXをリードする講師陣が集結し徹底指導する履修証明プログラム―
DXコースの特徴
早稲田大学を中心とし、2018年よりイノベーティブ&DX人材を育成するAI・IoT・ビッグデータ技術分野のビジネススクールとしての社会人学び直しプログラムとしてスマートエスイー*1を開設しています。
DXコースは、DXやデジタルビジネスの企画・立案・推進等を担うデジタルビジネスデザイナーといった、DX中核人材を育成することを目的としています。
DXコースに先駆けて2018年から開講しているIoT/AIコースがエンジニア側からDXを推進する人材の育成であるの対し、DXコースはマネージャー側からDXを推進する人材の育成に重点を置いています。
超スマート社会の実現(Society 5.0)には、IoT・CPS・クラウドに代表されるシステム・プラットフォーム、ビッグデータ、人工知能の技術群を活用できることはもちろんのこと、ビジネス・社会ニーズに応じて必要なモノとサービスをきめ細やかに適応的かつ効率的に市場に提供できることが必要です。
スマートエスイーは、このようなスマートなシステム&サービスの運用を通じて、価値創造を国際的にリード可能な人材育成を目指します。
DXリテラシー標準とSFIA Frameworkを参照した、他に類をみない体系的プログラム
カリキュラムは経済産業省の「DXリテラシー標準*2」と英国の「SFIA Framework*3」を参照し、DX推進のためのビジネス領域と、それに欠かせないデジタル技術を体系的かつバランスよく学べるように設計しました。
各科目は演習を豊富に用意しています。
また、デジタルとビジネスを有機的につなげるために、アジャイル・ビジネス検証(PBL)*4を実施すると共に、ゼミ形式で議論を深めるDXゼミを必修とするなど、大学ならではの学びを提供します。
我が国のDXをリードする講師陣が集結
産学から我が国のDX推進をリードする講師陣が集結し、徹底指導を行います。
産学連携の実践的な学びを提供します。
主な科目と担当講師(予定)
DXビジネス ゴール・戦略デザイン(必修)
- 野村 典文(ゴール指向デジタル略研究会)
- 新谷 勝利(早稲田大学招聘研究員)
- 山本 修一郎(名古屋国際工科専門職大学)他
DXビジネス プロジェクトデザイン
- 萩本 順三(匠 BusinessPlace)
- 関 満徳(株式会社SHIFT、エクスパッション合同会社)
DXビジネス モデル仮説検証
- 堤 孝志(早稲田大学/スタートアップ・ブレイン株式会社)
セキュリティ・リスクマネジメント
- 吉岡 信和(早稲田大学)
- 井口 誠(Kii株式会社)
RPA・ノーコード
- 増田 航太(株式会社システム情報)
- 吉田 将明(株式会社クレスコ)
機械学習工学
- 鷲崎 弘宜(早稲田大学)
- 吉岡 信和(早稲田大学)
- 内平 直志(北陸先端科学技術大学院大学)
データ科学・ビジネスインテリジェンス
- 坂本 一憲(東京通信大学/早稲田大学/WillBooster株式会社)
AI基礎
- 岡崎 正一(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)
- 増倉 孝一(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)
アジャイル・ビジネス検証(必修)
- 土肥 拓生(デジタルアスリート株式会社)
DXゼミ(必修)
- 鄭 顕志(早稲田大学)
- 連携大学の教員、連携企業・団体の実務家、他
履修証明書とオープンバッジ
DXコース修了者は以下の能力の取得を目指します。
修了審査を行い、合格者には履修証明書と早稲田大学の「オープンバッジ」を授与します。
スキルのデジタル証明書であり、国際標準規格に基づき作られるオープンバッジですが、早稲田大学としてはスマートエスイーが初めての試みです。
学歴から学習歴へと移り変わりつつある今、オープンバッジは国内外の様々なシーンで、知識・スキルを証明する有用なツールとなるでしょう。
スマートエスイーDXコース 概要
【教育目標】 DXやデジタルビジネスの企画・立案・推進等を担うデジタルビジネスデザイナーを中心としたDX中核人材の育成
【開講期間】 2022年10月8日(土)~2023年3月4日(土)
【定員】 30名
【開講科目】 10科目
【受講方法】 オンライン(Zoom)、一部:ハイブリッド型(西早稲田キャンパスでの対面式+Zoom)
【受講要件】 大学入学資格を有すること。ビジネスの実務経験を有すること。
【選考】 提出書類や面接による選考 ※面接は選考の過程で必要と判断した方のみが対象
【申込期間】 2022年8月5日(金)~ 9月30日(金)
【申込方法】 Webサイトからお申込みください。https://www.waseda.jp/inst/smartse/news/1300
【受講料】 495,000円(税込)
【修了要件】 必修3科目(2単位相当)を含む5単位相当以上の履修
【履修証明書】早稲田大学の履修証明書とオープンバッジを発行(履歴書記載可)
【想定受講者】
経営企画:
経営企画経験を活かし、抽象化・構想力を強化するとともに、データ分析力やデータおよびデジタルの活用・実践力の習得を通じて将来予測に基づくビジョン設定とデジタルビジネスのデザイン・意思決定、および組織的なファシリテーションを含む持続的なアジャイル開発推進とマネジメントを進めたい人。
営業/マーケティング:
顧客ニーズ汲み取りの経験を活かし、データ分析力を強化するとともに、抽象化・構想力とデータおよびデジタルの活用・実践力の習得を通じた顧客価値視点のデジタルビジネスのデザインと意思決定の支援、将来予測に基づく市場変化への適応支援、業務の一部自動化を通じた効率化を進めたい人。
情報システム:
デジタル技術経験を活かし、データおよびデジタルの活用・実践力を強化するとともに、抽象化・構想力およびデータ分析力の習得を通じた価値あるデジタルビジネスのデザインと実装を進めたい人。
その他の事業部門:
DX推進に必要な内容をフルスタックに把握し、自身の業務の一部自動化と変革および組織展開に役立てたい人。
DXシンポジウム・交流フォーラム/DXコース募集説明会
DXコースの開講を記念し、DXシンポジウム・交流フォーラムとDXコース募集説明会を同日開催します。
経済産業省DXレポート・デジタル産業宣言の編纂をはじめとして日本のDX推進をリードする登壇者による講演とパネルディスカッションを実施します。
DXのニーズや推進上の課題、取り組みの工夫、実践状況、広がり、ならびにデジタルビジネスデザイナー人材育成を展望し、その加速に向けた議論を深めます。
早稲田大学リサーチイノベーションセンターにて開催し、ウェビナー配信も行います。
参加費は無料です。
DXシンポジウム・交流フォーラム/DXコース募集説明会概要
【日時】 2022年8月27日(土)15:00-17:45(開場14:30)
【場所】(ウェビナー配信あり)早稲田大学リサーチイノベーションセンター(121号館)B1F コマツ100周年記念ホール ※東京メトロ東西線 早稲田駅から徒歩3分
【登壇者】
- 和泉 憲明 氏 (経済産業省アーキテクチャ戦略企画室長)
- 三谷 慶一郎 氏(株式会社NTTデータ経営研究所 執行役員 エグゼクティブ・コンサルタント)
- 野々村 琢人 氏(西川株式会社 日本睡眠科学研究所 所長)
- 萩本 順三 氏(株式会社 匠BusinessPlace 代表取締役会長)
- 鷲崎 弘宜 氏(早稲田大学教授、スマートエスイー事業責任者)
【参加費】 無料
【参加対象者】 DXならびにその人材育成に関心のある企業の経営者、実務家、技術者、産学連携に向けた大学関係者ほか一般
【申込方法】 Webサイトからお申込みください。(8月25日23:59まで)https://www.waseda.jp/inst/smartse/news/1281
注釈
*1:スマートエスイー
- 早稲田大学を中心とし、大学・企業の第一線の教育者・研究者・実務家が、超スマート社会を国際的にリードするイノベーティブ&DX人材を育成するリカレントプログラムです。
この度開講するDXコースに先駆けて、2018年にはIoT/AIコースを開講し、延べ100人以上の修了生を輩出しております。
公式WEBサイト:https://www.waseda.jp/inst/smartse/ - 修了生は業務改革、新規開発、イノベーションの推進、起業・独立など多岐に渡って活躍し、スマートエスイーコンソーシアムの活動を通して情報発信をしております。
https://www.waseda.jp/inst/smartse/news/750
*2:DXリテラシー標準
- 経済産業省は、働き手一人ひとりが「DXリテラシー」を身につけることで、DXを自分事ととらえ、変革に向けて行動できるようになることをねらいとしてDXリテラシー標準を2022年3月に策定しました。DXスキルを身につけるための学習のゴールや学習項目例などを提示しています。https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/skill_standard/DX_Literacy_standard_ver1.pdf
3:SFIA Framework
- SFIAは、デジタル世界を動かすデータとテクノロジを設計、開発、実装、管理、保護する専門家が必要とするスキルとコンピテンシを定義しています。
SFIAは、デジタル世界のスキルとコンピテンシについて世界的に認められた共通言語として活用されています。
https://sfia-online.org/ja/about-sfia
*4:アジャイル・ビジネス検証(PBL)
- 俊敏、変化適応および顧客参加型の開発運用のプロセスとしてアジャイル開発の考え方や実践的なプラクティスを学習したうえで、アジャイルの考え方およびプロセスに基づいてデジタルビジネスモデルおよびデジタルトランスフォーメーション(DX)の企画を進めるうえでの戦略やソリューションの一部の具体化および検証に向けたチーム実習を行います。
アジャイルを理解し、それに基づいて新たなデジタルビジネスモデルおよびDX の進展に向けた戦略やソリューションの具体化および検証の道筋を立てられるようになることを目指します。