日本安全食料料理協会(所在地:東京都港区)は、親の介護経験者を対象に、「親の介護の実状」に関する調査を実施しました。
親の介護を経験したことがある方が最も大変だと感じたこととは?
皆さんは「もし、自分の親の介護が必要になったら…」と考えたことはありますか?
大切な自分の親や義父母、いつまでも元気でいてほしいものです。
しかし、何かあったときにどのように生活をサポートするかについても、あらかじめ考えて準備しておく必要があります。
介護食は自分で作っている方が4割以上
そこで今回、『介護食マイスター』(https://www.asc-jp.com/kenkousyoku/kaigosyoku/)の資格認定をする日本安全食料料理協会は、親の介護経験者を対象に、「親の介護の実状」に関する調査を実施しました。
親の介護が始まった年齢、最も多いのは50代
はじめに、自身が何歳の頃に親の介護が必要になったかについて伺います。
「親の介護が必要になったのは、自身が何歳の頃ですか?」と質問したところ、『50代前半(19.9%)』と回答した方が最も多く、次いで『50代後半(19.8%)』『40代後半(16.0%)』と続きました。
50代から親の介護が必要となった方が4割近くいるようです。
では、どのような形の介護を経験したのでしょうか?
そこで、「どのような形の介護を経験しましたか?(複数回答可)」と質問したところ、『在宅介護のみ(41.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『在宅介護と施設介護(41.0%)』と続きました。
在宅のみの方と、在宅と施設の両方を経験している方がどちらも4割を超えています。
どちらにしても在宅での介護を経験している方は多いようです。
在宅介護はやることもたくさん!一番大変だったことは?
実際に経験した介護の内容はどのようなことだったのでしょうか?
そこで、「実際に経験した介護の内容を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『通院時の付き添い(68.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『歩行介助(59.2%)』『食事介助(49.7%)』と続きました。
通院時の付き添いが最も多く、病院に行く機会が増えるお年寄りも多いことから、不自由なく通院できるよう付き添いをしている方が多いようです。
また、歩行介助や食事介助の経験者も多く、日常的なお世話を行っていることが分かりましたが、介護の中でもっとも大変だったこととは何なのでしょうか?
さらに、「それらの中で最も大変だったことは何ですか?」と質問したところ、『通院時の付き添い(23.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『排せつ介助(トイレ)(19.4%)』『歩行介助(15.6%)』と続きました。
最も経験者が多かった通院時の付き添いは、実際に大変だったと感じている方も多いようです。
また、排せつ介助や歩行介助など、大人を介助することへの苦労が窺えます。
では、実際にどのような部分が大変だったのでしょうか?詳しく聞いてみました。
介護が大変だった理由とは?
・歩行も困難なので車いすに乗せて車に乗車させることが大変でした(40代/女性/広島県)
・常に目を離せないから(60代/男性/長野県)
・急激な衰えに戸惑いました(60代/男性/大阪府)
・体重が重く自由の利かない状態だったので二人がかりで介護しました(70代/女性/岐阜県)
・離れているので往復が大変(70代/男性/神奈川県)
などの回答が得られました。
大人を介護しなくてはならないからこそ、体力面での苦労が窺えます。
また、急な衰えに対して精神的に辛い思いをしたという声もあり、親の介護に苦労しているようです。
悩んだ方は半数!在宅介護での食事の用意
ここからは、在宅介護での食事の用意について伺います。
「自宅で介護をする際、介護食はどのように用意しますか?(複数回答可)」と質問したところ、『自分が作る(44.9%)』と回答した方が最も多く、次いで『他の家族が作る(41.8%)』『市販の惣菜、弁当など(26.6%)』と続きました。
自分や他の家族が作るといった意見が多く、自炊で対応している方が多いことが分かります。
中には、市販の総菜やお弁当などを活用している方もいるようです。
では、介護食の用意に苦労した経験はあるのでしょうか?
そこで、「自宅で介護をする際、介護食の用意に苦労した経験はありますか?」と質問したところ、半数以上の方が『何度もある(30.6%)』『数回ある(22.6%)』と回答しました。
半数以上の方が介護食の用意に苦労していることが分かり、とても大変な様子が窺えます。
では、どのような苦労があったのでしょうか?
次に、「介護食に関して、どのようなことで苦労しましたか?(複数回答可)」と質問したところ、『栄養バランス(47.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『気に入ったものしか食べない(偏食)(46.9%)』『食事量が少ない(食欲がない)(37.8%)』と続きました。
栄養バランスを考えながら食事を作ることに苦労した方が多いようです。
また、偏食や食欲がないといった悩みを持つ方が多く、健康的な身体を維持するために必要な食事をうまく取ってもらえないことへの苦労が感じ取れます。
前もって知っておくべき?実際の介護に必要とされる食事の知識
先程の調査の結果、介護食の用意で苦労した経験がある方が半数以上いることが分かりました。
では、実際に介護を経験している方は、介護食の知識を学んでおきたかったと感じているのでしょうか?
そこで、「介護食について、もっと早くから勉強しておきたかったと思ったことはありますか?」と質問したところ、6割以上の方が『何度もある(32.9%)』『数回ある(33.2%)』と回答しました。
実際に介護するようになってから介護食の準備の大変さを痛感し、あらかじめ知識を得ておくべきだったと思っている方は多いようです。
では、具体的にどのようなことを勉強しておきたかったのでしょうか?詳しく聞いてみました。
介護食について知っておきたかったこととは
・効率的で栄養が摂れる料理方法(30代/男性/北海道)
・病状に合わせた食べ合わせ等の問題(60代/男性/千葉県)
・誤嚥にならないような食べさせ方や、とろみのつけ方等(60代/女性/神奈川県)
・硬さ、栄養、値段等(70代/男性/青森県)
などの回答が得られました。
普段あまり馴染みのない介護食だからこそ、栄養バランスや硬さ、とろみの付け方などについて詳しく知っておきたかったという声が多いようです。
もっと早く勉強しておきたかったという声も多かったため、これから介護をする可能性がある方は、専門的な正しい知識を今のうちから身に付けておいた方が良いのかもしれません。
【まとめ】始まってから悩む方も多い介護食、正しい知識を身につけておくことが必要かも
親の介護の実態について調査を行った結果、様々な部分で苦労をしていたことが分かりました。
通院時の付き添いや歩行介助を経験したことがある方が多い結果となりましたが、食事介助を経験している方も半数近くいるようです。
また、介護食の用意に対して苦労したと感じている方は半数以上と、栄養バランスや偏食など、様々な悩みを持っていることが窺えます。
さらに、介護食について事前に勉強しておきたかったと感じている方は6割以上にも上っていました。
その結果から、これから介護を経験する可能性がある方は、事前に介護食の栄養バランスの摂り方や食べさせ方、とろみの付け方などの知識を身に付けておくのがいいかもしれません。
介護食マイスター資格取得なら【日本安全食料料理協会】
『日本安全食料料理協会』(https://www.asc-jp.com/)の『介護食マイスター』(https://www.asc-jp.com/kenkousyoku/kaigosyoku/)は、介護食マイスターとして、介護食についての基本的な知識を有していることが認定される資格です。
食品・料理の技術の理解や食育を通しての各スキルの水準がある一定以上であることを確認し認定している『日本安全食料料理協会』では様々な食にかかわる資格を認定しております。
その中でもオススメなのが『介護食マイスター』です。
介護食を食べ始めるタイミング、介護食の種類、介護食のつくり方、高齢者と食事の関係、食育と介護食の関係、状態に応じた介護食の種類、経管栄養の種類と手順、流動食の種類と特徴等についての基本的な知識を有していることの証明になります。
食事介助の手順と方法やポイント、調理サービスについての知識を有していることを証明されます。
また、介護食づくりの便利なアイテムについての知識、レトルト介護食のメリットとデメリットなど、様々な知識を有していることも証明されます。
資格取得後は、介護食マイスターとして福祉施設などで活躍することができます。
『介護食マイスター』のYoutubeの紹介動画はコチラ↓
■日本安全食料料理協会:https://www.asc-jp.com/
■介護食マイスター:https://www.asc-jp.com/kenkousyoku/kaigosyoku/
調査概要:「親の介護の実状」に関する調査
【調査期間】2022年7月26日(火)~2022年7月27日(水)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,033人
【調査対象】親の介護経験者
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
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