本記事では薬膳・漢方のインストラクターやアドバイザーの資格を一挙に紹介します。
通信講座で勉強できるので、社会人の方や子育て中の方でも気軽に資格取得を目指せます。
7種類の薬膳・漢方の資格の中からおすすめの1種類をピックアップしました!
日本技能開発協会の漢方アドバイザー!
ラーキャリの通信講座「漢方アドバイザー資格取得講座」を利用すれば最短2か月で合格できます。また、自宅で受験できます!
申込み後、分からないところをLINEですぐに教えてくれて、一人で勉強するのが不安でしたが無事合格できました。
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初心者でもわかりやすいテキストで確実に学習することができました。
専門的なマニアックな部分までは学習できませんが基本的な知識はこの一冊でまかなえます。知識を深めるためにこれからも勉強します。
栗本様:ラーキャリ公式サイトより
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薬膳・漢方の資格一覧表
まず、薬膳と漢方に関する資格、講座、講座受講料を表にしました。
講座名に講座の公式サイトへのリンクを貼っています。
漢方・薬膳に関する資格 | 講座名 | 税込受講料 |
漢方アドバイザー | ラーキャリ | 39,500円 |
和漢薬膳師 | がくぶん | 38,700円 |
薬膳コーディネーター | ユーキャン | 44,000円 |
薬膳インストラクター | キャリカレ | 68,800円 |
中国漢方ライフアドバイザー | キャリカレ | 68,800円 |
香港薬膳スープインストラクター | キャリカレ | 68,800円 |
薬膳茶アドバイザー | 中医栄養薬膳学研究会 | 135,520円 |
表の順番に試験内容と講座内容を紹介します。
薬膳・漢方に関する資格7種類
動物や植物由来の生薬を用いた漢方、また、個人の体質に適した食材と調理法により健康の維持・改善を目指す薬膳に関する資格はたくさんあります。
自分自身だけでなく子どもや家族の食事、健康管理にも役立てられる漢方や薬膳の知識を身に着けられる資格を紹介します。
漢方アドバイザー
「漢方アドバイザー」は、一般社団法人日本技能開発協会が認定する資格です。
漢方に関する基本的な知識、正しい服用方法などのスキルを身につけていることを証明するための資格で、自身や家族の体調改善に役立てられます。
試験内容
試験内容は、漢方の基礎、五行説や気血水理論から、漢方薬の種類、処方や構成、副作用などです。
試験は在宅での受験が可能です。送られてくる試験問題の解答を返送します。後日メールにて試験結果が通知されます。
受験料
漢方アドバイザー資格の試験のみの費用は11,000円(税込)です。テキストなどの教材も一緒に申し込む場合は、すべて含めて49,500円(税込)です。
資格取得のための講座
通信講座のラーキャリでは、漢方アドバイザー資格合格のための「漢方アドバイザー資格取得講座」を提供しています。
漢方の基礎から処方まで、試験で問われる内容をすべて網羅した講座です。
受講期間は決まっておらず、自身の好きなペースで学習できます。早い人なら3週間程度で講座の修了と資格取得が可能です。
学習内容は以下です。
- 漢方と西洋医学の違い
- 漢方の治療の受け方
- 五行説
- 気血水理論
- 漢方の構成
- 漢方薬の副作用
- 漢方薬の入手方法
講座の受講費用
漢方アドバイザー資格取得講座の受講費用は、通常価格が49,500円(税込)です。
なお、割引キャンペーン中なら受験料込みで41,500円(税込)です。
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和漢薬膳師
「和漢薬膳師」は、一般社団法人和漢薬膳食医学会が認定する資格です。旧名の「国際薬膳食育師」から変更され、現在の名称になりました。
中国の伝統的な健康料理、薬膳を日本風にアレンジした「和漢膳」についての知識と技術を有することを証明する資格です。
試験内容
試験内容は、和漢膳についての基礎知識、食材の効能、季節に合わせた食材の使い方、また、目的別の和漢膳メニューなどです。
在宅で受験できますが、受験条件として以下に紹介する「がくぶんの薬膳マイスター養成講座」の受講が必須です。
養成講座の全カリキュラムを修了後、最終課題として修了認定試験が行われます。その試験に合格し、資格認定を和漢薬膳食医学会に申請することで資格を取得できます。
教材は以下です。
- テキスト4冊
1 薬膳とは
2 食材と生薬について
3 体質の見方と季節の薬膳
4 目的別薬膳 - DVD2巻
1 基礎編
2 料理編 - サブテキスト「薬膳レシピ集」
- 野菜学習ノート
- 学習のためのガイドブック
- 指導課題集
- 質問用紙
- 薬膳カレー
受験料
受験料は、薬膳マイスター養成講座の受講費用に含まれます。
なお、認定証交付料として8,800円(税込)と事務手数料440円(税込)が必要です。
資格取得のための講座
薬膳マイスター養成講座は、通信講座のがくぶんが実施しています。
和漢薬膳食医学会公認の講座で、同学会の理事長が監修・指導する内容ですので、資格取得に必要な知識や技術がすべて身につきます。修了までの目安はおよそ4か月です。
講座の受講費用
薬膳マイスター養成講座の受講費用は38,700円(税込)です。
薬膳コーディネーター
「薬膳コーディネーター」は、薬膳のスペシャリストを養成する教育機関である本草薬膳学院が認定する資格です。
資格を取得することで、薬膳の基本的な知識が一通り身につき、毎日の食生活にも手軽に薬膳を取り入れられるようになります。また、資格取得後、一部学費割引で本草薬膳学院への編入が可能です。
試験内容
試験内容は薬膳の基本的な知識と技術です。受験資格はなしとされていますが、受験には以下に紹介するユーキャンの「薬膳コーディネーター講座」の受講修了が必須です。
試験は、同講座の最終課題として実施されます。
試験はマークシート方式で、合格基準は60点以上です。ただし、不合格でも再々チャレンジまで認められています。
在宅で受験できます。
受験料
受験料は、薬膳コーディネーター講座の受講料に含まれます。
資格取得のための講座
ユーキャンの通信講座「薬膳コーディネーター講座」があります。
テキスト2冊、薬膳レシピ集をメインに薬膳に関する基本的な知識を学ぶとともに、行平鍋や舌診ボードなどの道具を使いながら、実際に薬膳を作れる内容です。
また、講座受講中に3回の添削指導が受けられます。添削箇所には詳しい解説付きです。
最終課題としてマークシートの認定試験を受け、それに合格することで資格を取得できます。標準的な受講期間は4か月です。
講座の受講費用
薬膳コーディネーター講座の受講費用は44,000円(税込)です。
15回の分割払いの場合、月々の支払は2,980円(税込)です。
薬膳インストラクター
「薬膳インストラクター」は、一般財団法人日本能力開発推進協会が認定する資格です。
薬膳や中医学について基礎知識を有すること、また、疾患や症状別に最適なレシピを提案できることなどを証明します。おもに飲食業界や医療福祉業界を目指す人が取得する資格です。
試験内容
薬膳インストラクター資格試験を受験するには、キャリカレの薬膳インストラクター資格取得講座を修了する必要があります。
試験、薬膳と中医学についての基礎知識、症状別に有効な食材についての知識、また、それを用いて薬膳を作るための調理についての知識・技能を問われます。
試験は各自が在宅で受験する形式です。送られてくる試験問題の解答を返送します。
受験料
薬膳インストラクター資格試験の受験料は5,600円(税込)です。
資格取得のための講座
キャリカレの通信講座「薬膳インストラクター資格取得講座」を受講します。
知識ゼロから約4か月で試験に合格できるように設計されたカリキュラムで、無理なく薬膳や中医学、食材の効能などの知識が身につけられる内容です。
また、専属サポーターからアドバイスが得られるサポート付きです。
講座の受講費用
薬膳インストラクター資格取得講座の受講費用は、通常価格が68,800円(税込)です。
ただし、ウェブからの申し込みで割引価格で受講できます。
中国漢方ライフアドバイザー
「中国漢方ライフアドバイザー」は、一般財団法人日本能力開発推進協会が認定する資格です。
漢方についての基礎知識から、症状別に処方される漢方薬の種類、漢方の料理や美容への取り入れ方など、さまざまな知識を総合的に身につけていることを証明できます。
ただし、病気の診断や漢方薬の処方など、医療行為に該当する行為はできません。
試験内容
受験資格として、キャリカレの「中国漢方ライフアドバイザー資格取得講座」を修了している必要があります。
試験内容は、漢方の基礎と、症状別に処方されることの多い漢方薬の知識、また、一般用の漢方薬の種類などです。どのような症状にどのような漢方が有益であるかを判断できる知識・能力が審査されます。
試験は在宅で受験できます。キャリカレの講座修了後、同協会の公式サイトから受験の申し込みを行い、振込用紙で受験料を支払った後、試験問題が送られてきます。
試験の解答を返送すれば1か月以内に合否通知が来ます。
70%以上の正答が合格基準です。
受験料
中国漢方ライフアドバイザー資格試験の受験料は5,600円(税込)です。
資格取得のための講座
キャリカレの「中国漢方ライフアドバイザー資格取得講座」を受講します。
初学者が陰陽、五味、証、臓腑など基本的なことからスムーズに学べるカリキュラムです。漢方について何も知らない状態から、約4か月で試験に合格できるレベルを目指せます。
サポート体制が充実しており、受講中、何度でも質問ができます。スマホからでも簡単に講師に質問でき、費用はかかりません。添削指導もあり、コンピューターではなく講師による手書きの採点を受けられます。
標準受講期間は4か月ですが、それまでに修了しない場合は受講開始から2年間は引き続き無料でサポートが受けられます。
講座の受講費用
キャリカレの中国漢方ライフアドバイザー資格取得講座の受講費用は、通常価格が68,800円(税込)です。
ウェブ申し込みなら割引で受講できます。
香港薬膳スープインストラクター
「香港薬膳スープインストラクター」は、一般財団法人日本能力開発推進協会が認定する民間資格です。
香港では健康維持・改善を目的に薬膳スープを食す習慣があります。本資格では、香港薬膳スープの理論や作り方等の知識を有し、それを実際に生かせるレベルにあることを証明するための資格です。
試験内容
キャリカレの香港薬膳スープインストラクター講座を修了することで受験資格を得られます。
試験内容は、香港に根付く薬膳についての基礎知識、また、背景となった文化的知識を問うほか、薬膳スープや薬膳おかゆの作り方を知っていることなどが問われます。また、自身で知っているだけでなく、他者にレクチャーできる技術があることも審査の対象です。
講座を受講後、同協会のホームページで受験を申し込むと試験問題が送られてきます。試験の解答を協会に送る、約1か月で合否結果が通知されます。
受験料
香港薬膳スープインストラクターの受験料は5,600円(税込)です。
資格取得のための講座
キャリカレの通信講座「香港薬膳スープインストラクター講座」を受講します。
香港のライフスタイル、中医学の基礎知識から、香港薬膳スープとおかゆの作り方、年代や性別に適したメニューの作成法などが学べる内容です。
添削指導や質問への回答などのサポートが付いています。標準受講期間は約3か月です。
講座の受講費用
香港薬膳スープインストラクター講座の受講費用は、通常価格が68,800円(税込)です。
ウェブからの受講申し込みで割引の特典が受けられます。
薬膳茶アドバイザー
「薬膳茶アドバイザー」は、一般社団法人日本中医営養薬膳学研究会が認定する資格です。
中医学と薬膳茶についての基礎知識を有し、人に合わせて適切な薬膳茶を施茶できる能力を有することを証明します。
試験内容
試験内容は、中医薬膳学、中医営養学、薬膳茶の配合、施茶、それに、薬膳の茶材の5つのカテゴリーです。すべてのカテゴリーにおいて基礎知識を有しているかどうかが問われます。
試験を受けるには満たさなければならない要件が2つあります。
中医薬膳学と中医営養学の基礎を習得していること、日本中医営養薬膳学研究会の実施する薬膳茶アドバイザー資格講座をすべて受講することです。
試験会場は同講座の開講地で、講座修了の翌月に試験が行われます。東京では毎年5月と11月の2回の実施です。
受験料
受験料の詳細は公開されていません。日本中医営養薬膳学研究会事務局に直接お問い合わせください。
資格取得のための講座
薬膳茶アドバイザー資格認定試験を受けるには、前述の薬膳茶アドバイザー資格講座(全12回)を受講する必要があります。
すでに薬膳について初歩的な知識を有する人が対象の講座で、薬膳茶配合の基本から、体質、年代、体調、季節などに合わせた薬膳茶の選び方などを学びます。
講座の受講費用
薬膳茶アドバイザー資格講座の受講料は、一般の人が135,520円(税込)です。日本中医営養薬膳学研究会の会員の場合、会員料金の125,520円(税込)で受講できます。
薬膳料理とは?:中医学に基づく料理で漢方とは異なる
薬膳料理とは、中国で古来より用いられてきた中医学の理論をベースにした健康増進のための料理です。
中医学と漢方とは似ていますが、漢方は生薬の使用をメインとする日本ならではの医学です。
江戸時代、現在のオランダから入ってきた西洋医学を蘭方と呼ぶようになり、それに対して生薬を扱う従来の医学は蘭方と区別され、漢方と呼ばれ始めました。
飛鳥時代に日本に伝わった中医学は、時代を経て漢方という日本独自の医学に発展しており、本場の中医学とはまた異なります。中医学から枝分かれした日本独自の医学が漢方で、両者は似ていますが、相容れない部分もあります。
漢方を学んだ人と中医学を学んだ人では、病気や体質に対する考え方が異なります。
薬膳料理の「陰陽」と「五行」
薬膳料理を深く知る上で欠かせない中医学の理論が「陰陽」と「五行」です。
薬膳料理の陰陽
「陰陽」は、昼と夜のように、世の中に存在するものは相反する2つの要素で構成されているという考え方です。
「陰」には冷たい、静かといったイメージのものが、「陽」は明るい、活動的といったイメージのものが分類されますが、相対的に判断します。
男性は陽、女性は陰に分類されますが、男性でも陰の方が強い人もいれば、女性でも陽の方が強い人もいますし、季節など他の要素によっても陰陽は変化するため、一概に断定できるわけではありません。
分類はあくまで目安ですが、薬膳料理を深く学ぶのであれば、食材の大まかな陰陽の分類は把握しておきましょう。
薬膳料理の五行
「五行」は、自然界のあらゆる物事は木、火、土、金、水の5つの要素のバランスにより成り立っているという考え方です。
人間も例外ではなく、臓器を表す五臓六腑の五臓とは、この五行の考え方に由来しています。
五臓と聞くと5種類の臓器をイメージするかもしれませんが、中医学の五臓の指す範囲はもう少し広く、人間の機能を5つに分類したものです。
代謝や血液の貯蔵などに関する肝、血液の循環や脳のコントロールを行う心、消化器系統の働きを担う脾、呼吸や体の防衛機能を担う肺、生命力や成長に関係する腎、この5つのバランスが取れている状態が理想で、逆にバランスが崩れていると病気になり、体調不良を感じると中医学では考えられています。
そして、五臓はそれぞれ独立しているわけではなく、互いに影響を与えているという点も、五行をベースにした中医学独自の考え方です。
五行の考えでは、木には土を抑制する働きがあり、これを五臓に当てはめると、木の性質を持つ肝には土の性質を持つ脾を抑制する働きがある、と捉えられます。
西洋医学では原因がはっきりしないことが多い過敏性腸症候群について、中医学ではストレスの影響を受けやすい肝が弱まり、脾の働きを抑える機能が落ちることが大きな要因と考えられているわけです。
他の要素の働きを抑えることは「相克」、他の要素の働きを助けることは「相生」と呼ばれますが、五行、そして五臓の相克や相生の矢印の向きは、薬膳料理を学ぶ上で必ず押さえておきたいポイントです。
中医学では、腎には生まれ持った生命エネルギーを蓄える機能があり、この先天的な生命エネルギーは後から増やすことはできないと考えられています。
生命エネルギーには先天的なものと後天的なものの2種類があり、食事により増やせるのが後天的な生命エネルギーです。たとえ先天的な生命エネルギーが少なくても、食事により五臓のバランスを良くして腎の消耗を避ければ、元気に生きられる可能性が高まります。
中医学の薬食同源
日本の漢方で使われる「医食同源」は、中医学の用語である「薬食同源」を元にした言葉で、食べ物も薬も元は同じという意味です。
生薬は五臓のバランスを変化させる効果が特に強いものの、日常的に口にする食べ物や飲み物にも五臓のバランスを変化させる効果があり、たとえ変化は少なくても、長期的に見れば大きな影響を及ぼします。
五臓のバランスを悪くするような食事を続けている場合、たとえ先天的なエネルギーが多くても、食事の効果により病気や体調不良を引き起こしかねません。
このように、中医学では健康を保ったり体調を改善したりする上で、食事は重要な役割を果たすと考えられています。体のバランスを整え、健康状態を改善するために作られるのが薬膳料理です。
薬膳料理に生薬を使用する場合もありますが、身近な素材だけで薬膳料理を作ることも十分可能です。中医学の理論、そして薬膳料理を学ぶことで、食事による五臓へのアプローチができるようになります。
薬膳茶とは?
薬膳茶とは、中医学の理論をベースに作られる、五臓のバランスを整えるための飲み物です。
「茶」という言葉がついていますが、多くの人がお茶と聞いてイメージするような緑茶、紅茶のようなものとは限りません。ここでの茶とは、茶葉を煎じたり、茶葉から抽出したりした飲み物という意味ではなく、一般的なお茶を含めた、箸やスプーンといった道具を使わずに飲むことのできる飲み物全般を指しています。
茶葉以外に、花、豆、果実など様々な材料が使用されるのが薬膳茶の大きな特徴です。
薬膳茶は身近な存在
中医学から派生した医食同源という考えをベースにしている健康増進のための飲み物は、全て薬膳茶と見なすこともできます。広義にはスーパーやコンビニなどで販売されている緑茶や紅茶も薬膳茶と言えます。
中医学では、緑茶は体を冷やす効果があるとされており、気分が昂ぶっている時に適しています。
逆に、紅茶は体を温める効果が期待できるため、冷え性に悩まされている人向きの飲み物です。
中医学の理論を元に、体を冷やす目的で緑茶を飲んだり、体を温める目的で紅茶を飲んだりするのであれば、身近な緑茶や紅茶も薬膳茶となります。
単純に、自身の好みだからという理由で緑茶や紅茶を飲んだり、体調のことを考慮せずにお客様に緑茶や紅茶を用意したりするのであれば、それは薬膳茶の範疇からは外れており、ただの一般的な飲み物でしかありません。
代表的な薬膳茶:シソ茶、マイカイ黒豆茶
薬膳茶の種類は色々とありますが、定番として挙げられるのはシソを煮出して作る「シソ茶」や、黒豆と、バラのつぼみを乾燥させたマイカイカを使用している「マイカイ黒豆茶」や、なつめとスライスした生姜を使用している「なつめ生姜茶」などです。
シソ茶には体内エネルギーの一種の気を巡らす効果が、マイカイ黒豆茶には体を温め血行を促進させる効果が、なつめ生姜茶には消化吸収の促進効果があると考えられています。
様々な効果が期待できる反面、注意点もあり、血行が悪くない人に血行を促進させる薬膳茶をおすすめしてもさほどの意味はありません。下手すれば、逆効果になる恐れもあります。
中医学の知識に基づき、飲む人の体質などを考慮してどれがいいかを選定することが欠かせません。
薬膳・漢方の資格の難易度は?
薬膳の資格は複数ありますが、いずれにしても難易度が劇的に高いことはなく、比較的合格を目指しやすい部類です。
もちろん、知識がゼロの状態から勉強を始めるのであれば、誰でも合格するわけではありません。
中医学や漢方の論理はあまり一般的ではないため、勉強を進めるに当たって戸惑いやすいのは事実です。しかし、それぞれの資格の教材をしっかり読み込んで暗記すれば、合格へのハードルはそう高くはありません。
また、薬膳・漢方に関する資格は、インターネットから申し込んで自宅で受験できるものが多く、会場受験特有の緊張感に悩まされずに済むのも大きなメリットです。
決められた日時に試験会場に赴いて試験を受ける必要がある試験の場合、緊張感が漂う会場の雰囲気に呑まれて本来の力を発揮できない恐れがありますが、薬膳・漢方の資格に関しては自宅で受験できるため、比較的リラックスした状態で試験に臨めます。
薬膳・漢方の資格はどのような仕事に役立つ?
調理師や栄養士
薬膳・漢方の資格が活きる職業としては、まず調理師・栄養士が挙げられます。特に健康食を売りとしているお店では役立ちます。
健康増進に役立つと期待している人を満足させるためには、薬膳・漢方の深い知識を持っている人の力が必要です。
美容
中医学、漢方の魅力としては、美容面での効果が期待できる点も挙げられます。
シミやシワなど、女性にとっての天敵とも言える美容の問題は、中医学や漢方で対策が可能です。シミは五臓の肝の衰えによる血の滞り、シワは五臓の腎の機能低下が大きく関係しており、問題のある部分を漢方薬や食事などで補えます。
薬膳・漢方の資格を活かし、美容によい食事のアドバイスもできるエステティシャンやインストラクター・アドバイザーとして働くのも手です。
薬局
中医学の知識は各種の薬とも関係が深いため、登録販売者としてドラッグストアや漢方薬を主に扱う漢方薬局などで働くという選択肢もあります。
薬膳との関わりが深い漢方薬局で働く場合はもちろんのこと、それ以外の場所であっても、薬膳の知識があればお客様に対して適切なアドバイスが可能です。
まとめ
薬膳・漢方の知識は仕事だけでなく、自分自身や家族のためには活かせます。
資格取得を目標にして勉強してみてはいかがでしょうか。
まず、薬膳と漢方に関する資格、講座、講座受講料を表にしました。
講座名に講座の公式サイトへのリンクを貼っています。
漢方・薬膳に関する資格 | 講座名 | 税込受講料 |
漢方アドバイザー | ラーキャリ | 39,500円 |
和漢薬膳師 | がくぶん | 38,700円 |
薬膳コーディネーター | ユーキャン | 44,000円 |
薬膳インストラクター | キャリカレ | 68,800円 |
中国漢方ライフアドバイザー | キャリカレ | 68,800円 |
香港薬膳スープインストラクター | キャリカレ | 68,800円 |
薬膳茶アドバイザー | 中医栄養薬膳学研究会 | 135,520円 |
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