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【国内MBA体験談】社会人が働きながら通学!意味・価値や受験対策法も!

社会人が国内MBAに入学して修了した話-疑問に答えます:価値や受験対策法も

本記事では、私が国内MBAを修了した後、聞かれることが多かった質問・疑問に回答しています。

個人的な考えで書いているため、すべてが正しいとは限りませんが、皆様の参考になれば幸いです。

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こちらの記事では国内MBAの受験予備校を紹介しています。

特に、アガルートアカデミーは「研究計画書対策」や「小論文対策」など、ひとつの講座から受講できる国内MBA講座があるのでおすすめです。

国内MBAを検討中の方向け:よくある疑問と回答

国内MBAを取る意味はある?価値やメリットはある?

国内MBAを取る意味はある?価値やメリットはある?

MBAは資格ではなく学位ですので、MBAコースを修了したことがすなわち何かの役に立つわけではありません。独占業務のある資格(弁護士や医師)と違い、MBAがないとできない業務はありません。これは海外MBAも同じです。

一方、当然ながら転職市場や社内での評価は高まりますし、MBAや修士号という響きも悪くありません。何より、使える知識や考え方が身に付くのは楽しいです。自営業者でもサラリーマンでも”経営”に無関係な人はいません。

将来的にはもしかしすると、応募必須条件に”MBAホルダー”とある求人がよく見られるようになるかもしれません。今でも経営コンサルタントの求人は、歓迎要件にMBAホルダーと記載あるものがあります。
しかし、現在のところ転職市場においてはその程度です。MBAを取っているという理由で年収3,000万円で迎えてくれる企業はありません。

ざっくり言いますと、大金を稼ぎたいならMBAを取るよりも別のことをした方が良いです。その学費で事業を起こしましょう。その方が大金をつかめる可能性は高いです。

それよりも、「経営学を正式に学びたい」、「MBAホルダーと言いたい」、「経営がわかると日々の仕事が面白くなるかもしれない」というようなお金以外の価値を求めているいる人には意味があると思います。

国内MBAを取ればコンサルタントになれますか?:取らなくてもなれます

国内MBAを取ればコンサルタントになれますか?:取らなくてもなれる

MBAをとらなくてもコンサルタントになれます。知人の転職エージェントが言っていましたが、転職市場において「30歳でMBAなし」と「32歳でMBAあり」の市場価値は同じくらいだそうです。コンサルタントとして採用される際にMBAが評価されるかと言えば、間違いなく評価はされます。しかしながら、必須ではありませんし、MBAはコンサルタントになるための訓練校ではないため、コンサルタントには不要な知識も学びます。

コンサルタントになりたいのであれば、おそらくMBAコースに入学せずにすぐに転職活動をした方が早くコンサルタントになれると思います。しかし、この質問をされる方はMBAそのものにも興味があるのだと思います。

そうであれば、正解は「どちらもやる」です。すなわち、コンサルタントになるための転職活動をしながらMBAも取りましょう。

国内MBAを取れば就職・転職に有利ですか?:ポジティブな評価はされます

国内MBAを取れば就職・転職に有利ですか?:ポジティブな評価はされる

有利にはなります。先程コンサルタントのところで述べましたが、間違いなく採用プロセスでプラスには働きます。評価される部分は以下の3点です。

  1. 経営の知識が普通の人よりある
  2. 働きながら2年間大学院に通う根性がある
  3. 自発的に何かを学ぶ意欲がある

MBAを修了して思った個人的な最大の収穫は2番です。私は怠け者なので、自分がそこそこ忙しく働きながら大学院に2年間通い続けられる人間であるとわかったことが一番の収穫です。

繰り返しになりますが、転職活動とMBA入学は二律背反ではありません。どちらもやりましょう。

国内MBAを取って転職する人多くないですか?:確かに多いです

国内MBAを取って転職する人多くないですか?:確かに多いです

確かに、MBAを修了して転職や独立をした人の話をそこそこ聞きます。MBAを持っているだけでは役に立ちませんが、「実務経験xMBA」と掛け合わせれば年収の高い企業へ転職したり、MBAのハクを武器に独立できる可能性はあります。

ところで、MBA取得者の転職・独立には2パターンあります。

1つめは計画型転職・独立です。はじめからMBAを取ったら転職・独立しようと考えているパターンです。

2つめは逃避型転職・独立です。MBAコースで2年間学ぶと、経営戦略やファイナンスや知的財産やら経営に関わる知識がある程度身に付きます。そうすると、幸か不幸か現在勤めている会社のレベルの低さや考え方の甘さが目に付くようになります。そのような状況に置かれると、レベルの高い企業を求めて転職したり、自分で経営したくなります。100点の会社が存在しないことは頭ではわかっていますが、今の会社が一層嫌いになる人は少なくありません。

国内MBAってどこの大学院にありますか?:国内MBA一覧

国内MBAってどこの大学院にありますか?:国内MBA一覧

MBAコースを持つ大学院はほぼ関東地方に集中しています。関東、関西、その他に分けて一覧にしました。

コース名に大学院へのリンクを貼っています。

関東:MBAコースを持つ大学院一覧

大学院 研究科/コース
東京都立大学大学院 経営学研究科 経営学専攻 経営学プログラム
一橋大学大学院 経営管理研究科
東京工業大学大学院 環境・社会理工学院 技術経営専門職学位課程(MOT)
筑波大学大学院 ビジネス科学研究科 経営システム科学専攻
横浜国立大学大学院 国際社会科学府 経営学専攻 社会人専修コース
慶應義塾大学大学院 経営管理研究科
早稲田大学大学院 経営管理研究科
東京理科大学大学院 経営学研究科 技術経営専攻(MOT)
青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科 国際マネジメント専攻
明治大学大学院 グローバル・ビジネス研究科 グローバル・ビジネス専攻
中央大学大学院 戦略経営研究科 戦略経営専攻
立教大学大学院 ビジネスデザイン研究科 ビジネスデザイン専攻
法政大学大学院
法政大学大学院 経営学研究科 法政ビジネススクール
多摩大学大学院 MBAコース
東洋大学大学院 経営学研究科
亜細亜大学大学院 アジア・国際経営戦略研究科 アジア・国際経営戦略専攻
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 イノベーションマネジメント研究科 イノベーションマネジメント専攻
文京学院大学大学院 経営学研究科 ビジネス・マネジメントコース
産業能率大学大学院 総合マネジメント研究科 総合マネジメント専攻 経営管理コース

関西:MBAを持つ大学院一覧

大学院 研究科/コース
京都大学大学院 経営管理教育部 経営管理専攻
神戸大学大学院 経営学研究科 現代経営学専攻
兵庫県立大学大学院 経営研究科 経営専門職専攻
関西学院大学大学院 経営戦略研究科 経営戦略専攻
同志社大学大学院 ビジネス研究科 ビジネス専攻
立命館大学大学院 経営管理研究科 経営管理専攻

その他:MBAを持つ大学院一覧

大学院 研究科/コース
香川大学大学院 地域マネジメント研究科
九州大学大学院 経済学府 産業マネジメント専攻
北九州市立大学大学院 マネジメント研究科 マネジメント専攻
名古屋商科大学大学院 マネジメント研究科
小樽商科大学大学院 商学研究科 アントレプレナーシップ専攻
北海道大学大学院 経済学院 現代経済経営専攻 経営管理(MBA)コース

国内MBAのおすすめの大学は?:選び方と学費

国内MBAのおすすめの大学は?:選び方と学費

まず、仕事が終わってから通える大学院をピックアップしましょう。すべて調べたわけではありませんが、大学院のMBAコースは平日はだいたい18:30から19:00に講義が始まります。職場から遠いと講義の開始に間に合いません(遠方から新幹線や飛行機で通っている人もいました)。

次に、学びたい内容のコースがあるかチェックします。単にMBAと言っても複数のプログラムやコースがあります。例えば、経営戦略、マーケティング、ファイナンス、テクノロジーマネジメント、アントレプレナーなどです。

そして学費をチェックしましょう。国公立なら2年間で約130万円(入学金含む)です。私立なら2年間で250万円から400万円(入学金含む)です。

次は説明会に参加します。教授陣による各コースの紹介があるのでなるべく参加しておいた方が良いでしょう。説明会に参加したからと言って入試に有利に働くことはありません。

最終的な候補が2-3校ならすべて受験しましょう。受けすぎてもすべて落ちる恐れがあります。MBAに限らず、大学院入試は受験する大学によって過去問の傾向がまったく異なります。たくさんの大学院の入試対策をすると、すべてが浅い対策になり、逆にどこにも合格しない事態になりかねません。

専門実践教育訓練給付金と奨学金:MBAの学費免除制度

専門実践教育訓練給付金と奨学金:MBAの学費免除制度

専門実践教育訓練給付金制度を使えば授業料の半額が支給される

専門実践教育訓練給付金(教育訓練給付金)という厚生労働省の制度があります。本制度を利用すれば学費の半額をハローワークから支給してもらえます(パターンによって支給額は異なりますが、MBAコースなら半額が多いはずです)。

専門実践教育訓練給付金制度を利用する場合、そのMBAコースが厚生労働省から給付金指定講座として認定されている必要があります。指定講座の検索はこちらからできます。また、指定講座の一覧表もpdfで公開されています。pdfはこちらです。

指定講座に入学すると、大学から給付金の申請書類をもらえます。その書類を自分が居住している地域のハローワークへ持っていきます。簡単なキャリアカウンセリングを受け、書類を提出します。後から申請はできないので、必ず入学時に申請しておきましょう。

その後は、大学へ授業料を支払い、その領収書をもって給付金を申請できます。申請から支払いまで1-2か月あったと思います。指定した銀行口座に振り込まれます。

やや面倒に感じる部分もあると思いますが、授業料の半額に相当する金額が給付されるのは大変ありがたいです。勉強してその成果を社会に還元しましょう。

大学の奨学金制度を利用する

各大学固有の奨学金制度も利用できます。私の場合は大学の奨学金と専門実践教育訓練給付金を併用しました。大学の奨学金は授業料の半額免除だったので、専門実践教育訓練給付金と合わせて結果的に授業料は1/4になりました。

社会人が働きながら通えますか?

ほとんどの国内MBAコースは夜間と休日に講義があるので通えます。一部の大学院は全日制のコースもあります。全日制は仕事を辞めるか休職しないと通えません。

通う頻度は週2-4回です。大学と同じで、自分で科目を選択して履修するので、ペース配分は自分で決められます。

残業ができなくなり、家に帰るのも遅くなります。なるべく職場や家族の理解は得ておきましょう。

国内MBA入試の受験対策・受験準備でよくある疑問と回答

国内MBAの受験対策の準備は何をすれば良いですか?

国内MBAの受験準備は何をすれば良いですか?

まずは必ず過去問を入手し、傾向を分析します。大学院の入試問題はほぼ毎年出題内容が同じです。これは、受験者の知識を広く問うのではなく、「入学するならこの理論や概念は理解しておいてほしい」というタイプの試験だからです。

次に、希望するコースの教授の書籍を購入します。これをやっていない人が多いように思います。そこそこ有名な大学教授は、自分の専門分野の書籍や教科書を発行しています。ずばり言えば、試験問題はそこから出ると思ってください。
大学教授の専門分野は通常ひとつです。大学院に入学しようとする人たちに雑多な知識を問うようなことはせず、専門分野の核となる基礎概念を聞いてきます。

過去問はどのように入手すればよいですか?

以下の3パターンのいずれかです。絶対入手してください。

  • 大学院入試のウェブページで公開されている
  • 大学事務や図書館で入手できる
  • 公開されていない

もし過去問を入手できない大学院があった場合、MBA予備校を使う方法があります。

例えば、アガルートアカデミーの国内MBAの受験対策コースでは、大学院別対策講座があり、受験生から得た過去問をベースに講座内容を作っています。大学院入試では問題用紙を持ち帰れるパターンと回収されるパターンがあります。

もし問題用紙を回収されるパターンでも、予備校ならどのような問題が出たか受験生からヒアリングして情報を持っていることがあります。

小論文対策は何をすればよいですか?

基本は以下の流れで対策します。

  1. 過去問から傾向をつかむ
  2. 解答に必要な基礎概念を勉強する
  3. 過去問を解く(必ず時間を測って実際に書くこと)

国内MBAの小論文で問われる内容は3種類あります。

  1. 受験する教授が専門とする基礎概念を理解しているか?そしてそれを書いて説明できるか?
  2. 基礎概念を使って経営課題を解決する案を提示できるか?(何らかの経営状況が問題文に書かれており、経営学の知識を使って解決案を提示する)
  3. 時事問題や文献に対し、経営学の観点から問題を論じられるか?

3番は常日頃から新聞や論評を読んでいないとしっかりした解答は作れませんが、他の受験生もここは苦手なのであまり差が付きません。まったくわからない問題が出てもあせらないでください。時事問題を知っているかどうかを問うているのではなく、その問題を経営学の理論や概念で論じられるかを問われています。

研究計画書は何を書けばよいですか?:書き方

以下の4点は絶対に書いてください。

  1. 研究したいテーマ
  2. 検証する仮説
  3. 研究スケジュール
  4. 引用文献

説明します。

研究したいテーマ

具体的であればあるほど良いです。例えば、「東日本と西日本における半導体工場立地がもたらす優位性比較」などです。

私は半導体はまったく詳しくありませんが、工場立地によって使用できる水の質や完成品の輸送コスト、原材料の調達コストは異なるはずです。実は立地の良さこそが最大の競争優位性かもしれません。

このとき、最大の注意を払うべき点は、そのテーマを研究できるだけの材料(先行研究、定量データ、定性データ)を用意できるかどうかです。

全世界の半導体工場の立地を対象にすると、その対象すべての立地情報と生産効率や企業業績を集めなければなりません。それは現実的ではありません。対象とする地域や企業、製品を絞ることで、研究可能なテーマになります。

まだ研究テーマが抽象的な人は、一度何かと何かを比較してみると焦点が定まりやすいです。比較というのは大きく2種類あり、共時的な比較と通時的な比較です。

共時的な比較とは、時代(年代)を固定して比較します。例えば、2021年におけるイギリスと日本の〇〇の比較です。
通時的な比較とは、地域を固定して比較します。日本における1980年代と2010年代の〇〇の比較です。

また、それを研究する意義も合わせて書きます。MBAでの研究は、純粋な学問探求ではなく、社会に役立つことが求められます。そのため、産業や経済、企業経営への何らかの貢献を意義とすることが多いです。

このとき、ベースとなる先行研究がひとつでも見つかるとラッキーです。その先行研究の不十分な点や、理論モデルと現実の乖離などがあれば、それ自体が立派な研究テーマとなります。

検証する仮説

研究テーマに対する仮説を提示します。あなたの現時点での予想する結論とその理由です。研究計画を読む教授たちは、仮説があると「この人わかっているな」と思います。

なぜなら、仮説があると書き手が何を明らかにしたいのかが一瞬でわかるからです。

もし仮説がうまく設定できなかったとしても、その研究によって何を明らかにしたいのかは明示しておきましょう。

研究スケジュール

研究計画書なのでスケジュールは書きましょう。ざっくりで構いません(どうせスケジュール通りには進みません)。

入学1年目の後期か入学2年目の前期から研究をスタートするイメージでスケジュールを書きます。本格的な研究はゼミに配属された後です。

2022年4月-6月 先行研究論文の調査・収集
2022年7月-9月 仮説検証のための資料収集・インタビュー

のような感じです。

引用文献

引用・参考にした文献は研究計画書の最後に必ず明記してください。研究をする最低限のマナーがあることと、研究テーマを考えるにあたって下調べをしていることを伝えられます。

引用元(論文、書籍、ウェブページ、新聞など)がなんであれ引用文献として書きます。

入学後に研究テーマを変えてもよいですか?

変えてもよいです。むしろ、ほとんどの人が実際は別のテーマで修士論文を書くことになります。

修士論文に着手するのは入学から1年程度経過してからです。その間に新たな知識や考え方に触れて興味関心の対象が変わります。大学教授も受験時の研究計画なんていちいち覚えていません。

2年目に修士論文を書くためゼミに配属されますので、そのときに研究テーマをある程度固まっていれば大丈夫です。そこからさらに2転3転することもよくあります。

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